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『大阪 恋の歌』を私的比較検討分析解体する!?(3)

毎度、こういう話になると3、4年前の曲を持ち出す癖があって恐縮だが、分かりやすいのでご勘弁ください。良い例として、『そうだ!We're Alive』がある。この曲は一曲の中に3〜4パターンのメロディーなどがある。まず、イントロなしで、いきなり「努力!未来!」とアジる。その後、ラップ風のあまりメロディーのない歌詞が続く。この間には「ブン、ブン、ブン」と意味をともなわない合いの手とも言えるものが挟まる。聞かせどころの「幸せになり〜たい あ〜なたを…」のメロディーはもったいないとばかりに、2か所しか使わない。実ににくい演出だ。インストゥルメンタルの間奏部分ではコサック風民族音楽のメロディーまで入れてある。最後は「幸せに〜」のすばらしいメロディーに続いて、とどめとばかりに「努力!未来!Beautiful Star!」と再びアジって終わるのだ。

良くこれで、ひとつの曲に収まるなと関心するほどの、ジェットコースター・ソングだ!「1曲サージェント・ペパーだ」と言ったら、ほめすぎか? 変幻自在、音楽理論など無視の名曲。すばらしのは曲ばかりではない。アレンジも隙がない。至るところで、スクラッチなど技を聞かせている。もちろん、プログラミングで作った部分もあるだろうが、人間が奏でている楽器の肌触りも生きていて、ドライブ感も十分だ! これで、奮い立たない人がいるだろうか?

この時期のつんくP作品は、氏の音楽的特徴の1つである「波調」が十分に発揮されている。『LOVEマシーン』以降の一連のモーニング娘。のヒット曲郡(デビュー時からと言っても可)。松浦亜弥、タンポポ、プッチモニ、ミニモニ、シャッフル・ユニットなどのヒット曲。どれも、一筋縄でいかない、おどろきがあった。そこにはただメロディーを歌うのではなく、時には語り口調になったり、妙な合いの手などが入っていたりした。そして、聞き手にも参加を促すような、間もあった。そこでわれわれは、メンバーの名を呼んでみたり出来るわけだ。歌詞は意味のあるような、ないような、お笑いとも、まじめともつかない、いい意味での破れかぶれみたいなものだ。これはこれでおもしろかった。だいたい、ロックンロールなんてものは、歌詞に意味はない。語呂合わせで十分なのだ。

アレンジだって負けてない。それぞれに合わせた仕事がされていて、日本の歌謡界もここまで、洋楽を自然に消化することができるのかと関心したものだ。本家ELO=ジェフ・リンよりELOらしいアレンジの『王子様と雪の夜』。ピアノの低音部の音色が効いている。そして、ELOまるだしのコーラス。歌もかわいいけど、インストゥルメンタルだけでも楽しめるのだ。『恋をしちゃいました!』での間奏部分、早弾きによるチェンバロ風の音色でメロディーが奏でられた後の、「ラ〜ラ、ラララ〜」のコーラスが弾けるところなどは、恋を見つけた喜びが爆発する瞬間を見事に表している。これらはほんの一例だ。どれも本メロ、リズムなどおかまいなしにアレンジしている。これが、曲のアクセントになって、歌をさらに引き立てていくのだ。

(つづけ)

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