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亀井絵里とモーニング娘。の失われた2年!!!(5)

ここで注目したいのは、現在行われているツアーで、かつてチャーミーが歌っていたパートを絵里ちゃんが歌っているというところだ。わたしはこれをある程度予想していた。と言うのも「モーニング娘。さくら組」のツアーで『AS FOR ONE DAY』のチャーミーのパートを絵里ちゃんが歌っていたからだ。あ〜なるほど違和感はないな、とその時思った。むしろ絵里ちゃんの方がうまいくらいだった。その他の曲でも2人を入れ替えて歌ってもいけそうな気がしてきたのだ。

そこから推測すると絵里ちゃんの「干され」ぐあいが分かってくる。つまり、絵里ちゃんはチャーミーの「お代わり」なのだ。表現が適切でないかもしれないが、これが一番分りやすいと思う。そう考えれば、チャーミー卒業後、絵里ちゃんが突如歌いまくり出したのもうなずける。さらに、はっきり言ってしまえば、チャーミーがモーニング娘。を「卒業」して行かない限り、絵里ちゃんの出番はなかったと言うことになる。この論理でいけば、ごっつぁんの後継であるれいなが、いち早くセンターの位置に着いて歌いまくっていたのも納得がいく。ごっつぁんは当時グループにいなかったのだから。これは「娘。世襲制度」と言ってもいいだろう。たぶん事務所的には「娘。魂の継承」なんてきれいな言葉にするだろうが……。

5期メンバーにはこのような傾向は見られない。こんなことをする必要もなかったのだろう。さゆを含むこの6期メンバーの3人。そして、7期の小春ちゃん達には、至る所でこれが顕著に見られる。また、それを意図してオーディションに合格させたのか、モーニング娘。加入後そのように色分けしたのか、ここはなんとも言えないところだ。絵里ちゃんとれいなは歌に関してだが、イメージの世襲もある。さゆがいい例だ。もうお分かりだろうが、チャーミーのイメージ部分を現在受け継いでいる最中である。グループ内での立ち位置的には紺ちゃんだろう。小春ちゃんはどうか? まだはっきりしてないがタレント性から、のんちゃん、あいぼんかな? こんなこともプロデュースと言うのだろう。 

商売としてはこの方法、人気という不安定なリスクを軽減し、持続的かつ安定的に収入が見込めるうまいシステムだ。だが、ひとりひとりの才能を型にはめていくこのやりかたはどうなのだろう? モーニング娘。はかつてのようなギラギラしたものがなくなった、ライバル心はどこへ行った、と言われるがメンバー自身よりプロデュースする側に挑戦する勇気がなくなっているのではないか? ごっつぁんや4期メンバーの大ブレークは、この型にはまらないメンバー達を自由奔放にやらせた結果ではないか? 

まだまだ景気が良くなったとは言えない。芸能事務所も商売なので会社を倒産させたり、社員を路頭に迷わせる訳にいかないことは分る。しかし、リスクを恐れ、ちまちました芸能人ではおもしろくない!! 自分達の選んだメンバー達を信じ、思いっきり暴れさせてやって欲しかった。また、才能あるメンバーの青田買いのようなものはどうか? まるで才能のある選手を取っておきながら、一軍レギュラーに上げない某プロ野球球団のようではないか? どうせやるならもっと大事に、少しでも早く活躍させて欲しかった。

そんなことで現在のモーニング娘。はある意味すっきり、さっぱりしていてちょうどいい。現メンバーは自分達流のオリジナルなモーニング娘。を創っていけばいい。そして、こんな事務所側の都合のために、わたしと絵里ちゃん、モーニング娘。は2年間(厳密には2年半)という後悔の時間を過ごして来たのだった。これぞ正しく「逃した魚は大きいぞ!」ではないか? わたしはこれらのつらかった日々を、愛おしさといたわりを込めて「亀井絵里とモーニング娘。の失われた2年!!!」と呼びたい!!! 

(「亀井絵里とモーニング娘。の失われた2年!!!」はこれで終わります)

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