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12−5−3=レインボー7!?(2)

このアルバムの「アルバム」としての価値を下げている要因が、もうひとつある。それは新垣、亀井、田中による『INDIGO BLUE LOVE』、重ピンク、こはっピンクによる『レインボーピンク』、そして、吉澤、高橋、紺野、小川、藤本の『無色透明なままで』(それぞれなんとあたりまえな人選だろう)、以上3組のつんくPによる「ユニットごっこ」にある。ひとつひとつ見てみよう。

最初に登場する『INDIGO BLUE LOVE』は、誰が聞いても田中の曲である。今まで何度、田中の歌声でこの手の曲を聞かされてきただろう。この歌は田中なのだ。新垣、亀井は添え物で誰もその歌声に耳を貸さない。本来ここには亀井の代わりに高橋を入れたいところだが、もうひとつの歌に必要だったのではずしたのだろう。田中のソロ曲でどうだろう。

次は『レインボーピンク』だ。これは早くも話題沸騰!! このアルバムで一番の人気曲だ。実にすばらしい曲ではないか!! 80年代テクノポップ全盛時にあった、女性ボーカルを中心にしたテクノグループを思わせるアレンジに、酒井法子風典型的アイドル仕立て。本人達の歌唱力をカバーするために、分厚くコーティングしたエフェクト。それによって、この2人が歌っているのかおよそ判然としない歌声。しかし、そのノスタルジックでポップなメロディーを含めすべてが一体となった本アルバム中最高傑作!! そう、歌のテクニックも、声質も関係ないのだ音楽には!!! これは、つんくPが、少年時代に聞いていた音楽へのリスペクトかパロディーなのだろうか? いずれにしてもプロダクションの勝利!!!

もうひとつ『無色透明なままで』は、さすがに実力者がそろっているだけあって聞かせる。聞かせすぎる。破綻がないのが玉に傷。しごくまっとうすぎる「大人」な歌だ。

この3曲はどう見てもかつてあったユニットだろう。いや、音楽的にはハロプロ全盛時にあった、夏のシャッフルユニットに近いかもしれない。グループとしてのモーニング娘。の曲ではない。したがって、このアルバムに入れるには無理がある。浮いてしまうのだ。従来のアルバムにもこのようなグループ分けはあった、だが、モーニング娘。としてのカラーは残していたはずである。今や、かつてのように娘。内ユニットなど、外に向かって活動出来るほどモーニング娘。には余裕がない。しかし、やってみたくなった。特に『レインボーピンク』などはそうだろう。だが出来ない。ならば、アルバムに押し込めてしまおうと。この曲などは、この2人のユニットで出せば2万枚くらいいくだろう。採算は取れそうだが。

アルバムというものは、流れが重要である。ひとつでも流れを止める曲があるといいものはできない。特にこの『レインボーピンク』のように突出した歌が入ると、その曲がいくらいい曲でも全体のレベルが下がるもの。『INDIGO BLUE LOVE』や『無色透明なままで』にしても、「モーニング娘。」ではない。これらはここに入れるべきではなく、やはり別枠にして発表するべきである。もったいない話だ。

これで本アルバム中、8曲は不要の曲となった。では、残りの4曲はどうか?

(つづけ)

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