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「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」愛あらばこそ正直に手厳しく!!!(1)

Koma060810期待していた分がっかりしたという意味で、100点満点中50点の出来!! ある時は、本格ミュージカルのように見え、また、ある時は子供ミュージカルのように見える。だが、これはこのミュージカルを罵倒する意味でいっているのではない。もっと、もっと、上を目指して欲しいからいうのだ!! 実際、公演をして見て、演出の木村信司氏も、いろいろ改善の余地が見えて来たと思う。モーニング娘。他、ハロプロメンバーも、さらに上手になりたいという欲求も出てくるだろう。これで満足してもらっては困るのだ。幸い、興行的には黒字になるはず。興行側も、それを見越してこの企画を立てたに違いない。そこで、せっかくここまでやったのだから、今年だけでこの「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」を終わりにせずに、来年、再来年と公演を続けて欲しい。舞台は「生きもの」。今年はこれでいいとしても、来年はその反省に立ってさらに良くすることも出来る。そして、夏のモーニング娘。といえば、「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」といわれるようになって欲しいと期待しているのだ!!

まず、最初に思ったのは、物語や登場人物に深味がないな、ということだった。ミュージカルなのでこういうものかと思われるが、そこは、ドラマだ。ミュージカルとはいえ演劇的な基本部分は同じなはず。本格ミュージカルを目指すなら手を抜いて欲しくない。時間的な制約もあるのだろう。そこに歌も入れなければならない。原作どおりに進むのはもちろん無理なので、木村氏がテーマにそうよう、創り替えたわけだが、それでも全体をふぁ〜と撫でたように進む。ストーリーを追うのがやっとという展開だ。上演時間が長いので、次から次とスピード感があるといえばそのとおり。飽きさせない。

登場人物もそれぞれ陰影に欠ける気がする。例えば、大臣(吉澤ひとみ)。いわば、悪役なのだが、一般的に悪役がしまらないと物語は面白くない。木村氏はこの大臣を野心家ではあるが、息子思いの良き父だと説明していた。息子を愛するがゆえに悪事を働くという、本当の悪人ではないという設定だ。たしかに、この舞台を見ているとそのとおりなのだが、これでは普通すぎて、この大臣の複雑な胸の内というものがわからない。上に書いたとおりそこまで表現する時間がないのか、わりとあっさり展開して行く。しかし、ここは物語の上で非常に重要な部分だと思う。なぜ、息子を王位に就けさせたいのか、強い動機付けが必要なのではないか? ちょっとしたセリフでもいい、あ〜、そうなのか!! それなら、自分でもそうするな!! と共感させるものがあると、さらに深みが増し、大臣に同情出来るのではないか?

その家臣ナイロン(小川麻琴)も、やや存在に面白みが欠ける。マンガチックな道化といったキャラクターで、大臣に付きまとう腰巾着ともいえる。コメディエンヌ・小川の実力が発揮されるわけだが、ここは思いきって、シェークスピアの劇に出て来る、裏で悪だくみをするような人物にしたら、もっと面白いと思われる。家臣ナイロンのそそのかしによって、大臣は悪事に手を染める。もちろん、息子の出世を願うあまりに……。いやいや、こうなったら「リボンの騎士」ではなく、シェークスピアか? ここもささいなことで良い。なにか存在に必然性が欲しいのだ!!!

(つづけ)

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