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「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」愛あらばこそ正直に手厳しく!!!(4)

これはミュージカルなので音楽の面からも見てみよう。甲斐正人氏の音楽は、ある時は優しく、また、ある時は激しく、そして、ダイナミック、かと思えば繊細に変幻自在と流れる。それは理に適った音楽で、わたしの耳には素直に入って来る。やや、説明的なのはいたしかたないのだろう。そこで、音を伸ばしたりすることも多くなる。歌のうまい、高橋や藤本もそのような場面になると不安定さを見せる。そんなミュージカルの対極にあるのが、つんくPの音楽だ。ヒットを要求されるつんくPの曲は、彼の音楽的個性から波調、波調、波調のオンパレード!! 以前はこのミュージカルの音楽のように、メロディアスなところもあったが、今は溺れている!! 決まりきったパターンの構成で出来たポップスを歌わされていた彼女達には、むずかしい要求を突きつけられたと思う。ここでも音楽監督である甲斐氏は、妥協しなかったのだろう。最終的には、それが良い方向へ出たようだ。

これは確信が持てないのだが、ミュージカルが終わるとエピローグのような形でモーニング娘。自身としてステージに現れるシーンがある(これは美勇伝や安倍も続く)。ここで3曲『LOVEマシーン』『Ambitious! 野心的でいいじゃん』『わたしがついている。』を歌うのだが、どうもいつものように歌ってないように見えた。なにか演出上の意図があるのかわからないが、わたしにはせっかく身に付けたミュージカルとしての歌いかたを、壊されたくないからではないかと映った。これは考え過ぎだろうか?

演奏が生バンド(オーケストラとプログラムにはある)というのも大きな特長だろう。舞台向かって左上のバルコニーに彼等はいた。ギターの小島久政さん(ウエストコーストのギタリスト=ワディー・ワクテルのような風貌)がバンマスのようだ。各楽器演奏者に指示を出していた。わたしにはあたりまえのステージでの生演奏も、モーニング娘。やハロプロでは特殊事情である。極初期には生演奏というのもあったようだが、ライブなどではいわゆるカラオケを流して歌うというのが常套。聞いているほうもなんの違和感もないようだ。それでも、ダンス☆マンあたりまでのアレンジでは、生楽器を使っていたので、慣れてしまえばそれほど抵抗感はなかった。しかし、最近は違う!! 諸処の事情か、打ち込み一辺倒のアレンジと見受ける。さらに、コーラスや合いの手のようなものもない。歌声は、エフェクトをかけているのか耳に痛い。これをライブにまで持ち込んでいる。まるで機械仕掛けのライブ(生)というわけだ。

どうだろう? もちろん電気的な処理もしていると思うが、生の音(演奏)ってすばらしいと思わないかい(上記エピローグでの計5曲はカラオケ使用)!!! コンピューターで創る音楽も否定はしないが、人間が弾く微妙な間、それは正確でなくても、音がずれていても、それを含めて音楽なのだ!! そこに、モーニング娘。や美勇伝、安倍の歌声が重なる。多少音程がはずれてもいい!! 一緒に奏でる音楽が人の心を打つのだ!!! このところのモーニング娘。の楽曲に面白味を感じない原因は、ここにある。

(つづけ)

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