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終わりを恐れては永遠のアイドルを手にすることなどできない!!!(3)

その後の顛末に関しては、「岡田有希子と写真誌狂騒時代」の章に詳しい。そこには石橋氏が関わった写真誌を含む当時の各マスコミが、岡田有希子というアイドル歌手の「自殺」を食い物にし、関係者を無惨に食い散らかす様子が冷徹に描かれている。それはマスコミというおぞましさを見せつける。現在、懺悔の気持ちも湧いてきている石橋氏は許せるとしても、同僚だった記者達の中には、昨今テレビのコメンテーターとしてよく見かける人物が何人かいるようだ。彼らは自説を声高に主張し、我こそは「正義」だといっている。だが一皮むけば、かつてはいたいけな18歳の少女を、ほぼでっち上げによって悲劇のアイドルと祭り上げ、発行部数を伸ばしてきた連中だ。わたしはこれらの人物の名前を見て、なるほどなと合点がいった。彼らならやりそうだ、と。

岡田さんの自殺の真相は、やはり誰にもわからないのではないか。噂の域を出ない某男性俳優との関係が、一番のようだがどうなのだろう。もう初老に近いこの男優は最近ではあまり見かけない。彼女のように、ある意味純正培養のような少女が恋に落ちるのもわからないでもない。また、この彼は名うてのプレイボーイとして当時から有名だった。彼女本人はどう思っていたかわからないが、「相手」が悪かった。わたしのような者にもそうとしか思えない。おそらく岡田さんにとっては初めての本当の「恋」だったのだろう。ただ、まだその免疫ができていなかった。

著者である石橋氏は、この本の取材のため昨年岡田さんの墓地へ行ったそうである。そこの行を少々。

『驚いた。墓の前には2人の男性がいた。しかも、彼女の墓は花で覆われていた。命日が近いわけでも、誕生日でも何でもない日にである。お寺の人は「ほとんど毎日、誰かが参っているんですよ」と言い残して去って行った。』

最初はお墓の場所がわからず、お寺の人に尋ねると案内してくれたそうだ。こういったことにも馴れたものなのだろう。同じ出版社からこの本と同様のテーマで、もう少し野次馬的コンセプトでまとめられた書籍が出ている。それには、小さいながら岡田さんの眠っているお墓の写真が載っている。確かに大きなお墓のまわりには花や供え物がある。そのため目立って見えるそうだ。また、そこにはお墓の横にあるアイドル時代の彼女の写真やファンの記帳ノートを見ることができる。

この2人は、ここでたまたま出会ったという岡田さんのファン。ひとりは、前回書いた岡田さんから言葉をもらった方。もうひとりは、死のショックで食事もままならなかったという、他のお寺で住職をしている方。ともに40代。そして、

『2人とも、毎日のように有希子の曲を聴いているという。もちろん、すべての曲を持っている。』

そして、この後の文はこう続く。

『彼女の曲はもう増えることはない。しかし、彼女は年を取ることもない。有希子は18歳のまま。彼らは永遠のアイドルを手に入れたのだ。』

そう、そのとおり!! としかいいようがない!!!

(つづけ)

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