★西田エリさんから広がる音楽の世界—パッヘルベルが生きていたら大金持ち!?
ご存じのようにエリさんは、自身のオリジナルの他に多数のカバー曲を歌います。おかげさまで、今まで聞き流していた様々な楽曲の良さを、再認識することができます。まあ、このカバー曲を歌うということに関しては、個人的に考えるところがあるのですが、ちょっと置いておきましょう。現在わたしのお気に入りは、エリさんも何度か歌っているZARD!! ZARDの歌が流行っていた頃、好感を持ってはいたのですが積極的に聞くほどではなかった。でも、今エリさんが歌うのを聞き、感動!! そこでレンタル屋さんへ直行!! とりあえずベスト盤を借り、聞くと上記のようにハマッてしまったわけです。
考えてみればですね、わたしのように洋楽、とくにロックが好きな人間が、ZARDを好きになるのは当然かもしれません。メロディーや歌詞(共にすばらしいです)は別にしても、アレンジに80年代またはそれ以前の洋楽を巧みに取り入れているのですから。有名!? なのは『負けないで』ですね。イントロから全体の音色、テンポなどのアレンジが86年のヒット、ダリル・ホールの『ドリーム・タイム』にそっくり。Amazonのレビューにも書いている人がいますから、こう思っていたのはわたしだけではないようです。こういった世間でいう「パクリ」(決めつけて良いのでしょうか?)は、洋の東西を問わず良くあること。わたしはこの是非は問いません。それを探す楽しみが増えるから!?
ところで、『負けないで』の元ネタ!? といわれるダリル・ホールの『ドリーム・タイム』(メロディーは双方別物)は、すばらしい出来!! ヒットを狙い、その狙いどおり大ヒット!! 軽快かつ鉄壁のバンド・サウンドに乗せ、ダリルの十八番、ソウルフルなボーカルが生きる親しみやすいメロディー!! ユーリズミックスのポップ職人・デイブ・スチュワートとつるみ!? ダイナミックなアレンジがすばらしい、極上の1曲となったわけです。
しかし、彼らは遊び心があります。終わりのほうで聞けるストリングスのメロディー。良く聞くとですね、わたしには、バロックの名曲パッヘルベルの『カノン』のメロディー聞こえてくるのです。おお、おまえらやってるな、と妙に感心!? そうして聞くと、イントロもテンポこそ違え下降するメロディーは『カノン』と同じ。したがって、それと似ているといわれる『負けないで』のイントロも、『カノン』が聞ける。もちろんまったく同じというわけではないですがね。
実はこの『カノン』、いたるところで部分的に利用!? されています。ちょっと思いつくだけでも、テレビ・ドラマ「金曜日の妻たち」の主題歌『恋におちて—Fall in love』(小林明子)のサビ。BOROの『大阪で生まれた女』。ビートルズの場合は、ポール・マッカートニーが意図的にそうしたかはわかりませんが、『ハロー・グッドバイ』コーラス部の下降するベース音。ビートルズ好きのデイブ・スチュワートのこと、『ドリーム・タイム』はむしろここからきているのかもしれません。
ということでわたしなりに考えると、人間または人類が気分良く聞ける、または気持ち良くなるメロディーというものは、そう多くないということかな。いいメロディーが出尽くしたといわれる昨今、曲創りは益々困難な作業と思えます。iPodの普及によって、指先ひとつで時間もジャンルも一瞬にして飛び越え聞ける時代。ここはひとつ、基本、王道、普遍的なものを追うほうが、人々に受け入れられやすいのではないでしょうか? いわゆるGET BACKというやつで!!!















