レコ−ド・ジャケット本「THE Album Cover Album」
今回は、レコード・ジャケット本紹介シリーズ(勝手に命名)第3弾、たぶんこれで最後の「THE Album Cover Album」から数点載せたいと思います。この後、続々と発行される同種のアルバム・ジャケット・ビジュアル・ブックの火付け役となった、これまた有名な名著であります。大変注目され売れたのでご覧になった方も多いでしょう。それを受けて日本の出版社からも発行された記憶があります。著者はご存じヒプノシス(ストーム・トーガソン)とロジャー・ディーン。その他4人の方が関わっているようですが、名義は先の2人です。1977年、イギリスはドラゴンズ・ワールドから出版された理想のジャケット紹介本であります。
レコードを買う時にジャケットが良いから買うという、いわゆる「ジャケ買い」をする方がいます。わたしはそれほど裕福ではないので音を聞いてから買いますが、こういう買い方をする気持ちは良く分ります。そんな時にこの本の存在を知った時は「これだ!! これがわたしの探していた本だ!!」と飛びついたのであります。しかも著者というかまとめあげたのがヒプノシスとロジャー・ディーンと聞いては、値段の高い洋書もなんのその!! 即座に買ったのです。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、この本、さすがにうまくまとめあげられています。膨大な量のレコード・ジャケットの中から厳選された芸術的かつ大衆的に価値の高いものをいくつかのカテゴリーごとに分け、ジャケット・デザインに関わった人達の創造力のすばらしさをわたしたちに見せてくれます。1つ1つのジャケットにデザイナー、イラストレーター、フォトグラファーのクレジットが小さく入っているだけなのがまたクールなエディトリアル・デザイン。1册全部見終わると音楽とともに視覚的にも人間の想像力ってすごいものだ、と感心させられる。たかがレコード・ジャケットではありますがその宇宙は無限に広いのだ。
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