スリー・ディグリーズ『天使のささやき』
今回は、1974年夏のぶっち切り大ヒットシングル、スリー・ディグリーズの『天使のささやき』を載せてみました。どのくらいすごかったかというと、ニッポン放送(ラジオ)「ポップスベスト10」に3ヵ月もの間ベスト5をキープしていたのです。デイリー・チャートで1位を取ったなんて騒いでいる現在では、ウソのようなロングセラーを記録したのでした。もうひとつその証拠をいってみますと、実はこのレコード、わたし買った記憶がないのです。家人で洋楽に興味のある者はいないはず。なのに誰かが買ったんですね、きっと。大ヒット曲というのは、そんな普段レコードなんか買わない人達までを巻き込まないと、生まれないものなのです。そんな彼女達の人気にあやかろうと、上に載せてあるように、イメージキャラクターとして起用する会社まで現れました。とにかくここ日本ではこの曲とともに、すごい人気でした。
「フィラデルフィアのセクシー・エンジェル」が彼女達のトレードマーク。まあ、キャッチコピーですね。たしかにそのルックスは、今でいうゴ−ジャス&ナイスバディ!! ってとこですね。フェイエット・ピンクニー、シェイラ・ファーガソン、ヴァレリー・ホリデイ=3人3様の個性溢れる取り合わせはビジュアル的にもすばらしいです。また、こういってはなんですが、シュープリームス他モータウン系のアーティスト達より、日本人にはとっつきやすい雰囲気がありましたね。ライナーノーツを書いている糸井五郎さんも、「ジャケット写真なんか見てると、ヘンにブスに写っているけど、あれ、カメラマンのウデが悪いんだよ。ホンモノはすごくセクシーで、知的な美人だと思うよ。」と、ぞっこんの様子!! それはさておき、やっぱり女性3人組というのは絵になりますね。
やさしいエレピのイントロから始まり、彼女達の「ウゥ〜〜ウ、ハァ〜〜ア」というため息(これで参っちゃったんですね)、間奏の流麗に流れるストリングス(アレンジ=ボビー・マーティン)の調べ。美しいメロディーと日本人にも分かりやすい英語の歌詞(作詞作曲=ケニー・ギャンブル、レオン・ハフ)。これで売れないわけがない!! そして、この曲は来日記念盤、また、第3回東京音楽祭金賞受賞曲でもあります。コンピレーションCDで聞くこの『天使のささやき』はやっぱりいい!! その後、しばらくしてこの曲はアメリカでもヒットしました。日本人の耳もまんざらでもないなと、ちょっとは優越感に浸れましたね。また、この頃のフィラデルフィア・ソウルは、おしゃれで良かった!! そして、それほど人気が続かなかった彼女達を、時代の徒花としてとらえることも出来るでしょうが、このようなアーティスト達がいるお陰で、音楽の彩りが膨らみ、わたしたちはより楽しくいろいろな音楽を聞くことが出来るのだと思います。そんな忘れがたい曲のひとつですね。
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コメント
スリー・ディグリーズを初めて知ったのは雑誌でした。1973年の暮れか、74年の初めで、その雑誌はプレイボーイで巻末のグラビアにセクシー系コーラスグループとして紹介されており、なんとシースルー系ファッションで妖しく掲載されていました。でもその後日本でもはやって歌を聞くと結構うまくて、日本人作曲の日本語の歌も歌っていましたね。 筒見京平作曲 安井かずみ作詞のにがい涙です。「見てたはずよ 私の気持ちが 少しづつ あなたの方へ 傾いていくのを 見てたはずよ」。安井かずみさんがこんな曲の作詞をしていたなんて意外でした。
投稿: takeyan | 2006年7月16日 (日) 00時18分
takeyanさん、コメントありがとうございました。
たしかにスリー・ディグリーズは、そのような方向性で売ってましたね。
ですが、ちっともいやらしくなく、上品なお色気がありました。
そこが日本人受けした理由かも?『にがい涙』もなつかしいです。
投稿: mamedama2 | 2006年7月16日 (日) 16時17分