ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1973年2月号
今回は、「ミュージック・ライフ」1973年2月号から広告を数点載せてみました。表紙は日本公演を楽しみにしていたであろう三味線を弾くミック・ジャガーです。去年の3月にこの号の続き3月号を載せていますので結果はご存じのとおり。来日を盛り上げるため2月号では巻頭からカラー・グラビア16ページ、モノクロ・グラビア5ページを使ってのローリング・ストーンズ大特集!! ジャマイカでのレコーディングの合間に撮られた写真は、彼らの素顔を見事にとらえています。その中の1枚には偶然来合わせたというポール・ロジャースも写っているというおまけ付き!? ポールも三味線に夢中のようです。
今月は広告がおもしろいですね。とくに目玉商品がないのか、話題作をまとめて売り込む独自キャンペーンが目につきます。そのひとつは東芝のものですね。当時の東芝の売れ筋13点を不吉な数字13に見立てての広告。「13はアンラッキー・ナンバー? でもこの13枚は、音楽に関心をもつキミにぜひ聴いてもらいたい不可欠の枚数なのです。」という強引!? なキャッチ・コピーのもと、C.C.R.の「クリーデンス・ゴールド」、グランド・ファンク・レイルロード「不死鳥」、サード・イヤー・バンド「錬金術」、T.レックス「ザ・スライダー」などのジャケットが並んでいるのです。下にあるエアー・ブラシで描いたロック・バンドのメンバーらしきイラストも苦心のあとが見えてなかなかいい出来!!
また、ワーナー・パイオニアでは創立2周年ということもあるのか、それぞれのアルバムをひとつひとつ仕切ってカタログ状にするなど工夫されていますね。リスナーとおぼしき人物を登場させるところは斬新です。主なものはジェイムズ・テイラーの「ワン・マン・ドッグ」、グレイトフル・デッド「ヨーロッパ'72」、ファミリー「バンド・スタンド」、マロ「ドス」、ライ・クーダー「流れ者の物語」などなど渋いところ。ボディー・コピーも細かい字で力入ってます!! さらにそれぞれのページには「絶賛!!」「期待!!」「集結!!」「充実!!」とキーワードをつけてアピール!! モデルの男性も女性も当時が忍ばれるファッションと髪型!! なにやら、なつかしいやら笑っちゃうやら(失礼!!)。でも今でもこんな格好の若い人見かけません? んんん、歴史は繰り返すのか!?
以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。
シャ・ナ・ナ「ロックン・ロールの夜明け/シャ・ナ・ナIII」他(左ページ)
ロンドン交響楽団、ピート・タウンゼント、サンディ・デニー、グラハム・ベル他「トミー/TOMMY」
ロキシー・ミュージック「ロキシー・ミュージック」他
アポロン音楽工業株式会社「アポロン・ミュージック・テープ各種」
東芝音楽工業「13はアンラッキー・ナンバー?・キャンペーン」
ワーナー・パイオニア「ワーナー・パイオニア創立2周年記念セール」1
ワーナー・パイオニア「ワーナー・パイオニア創立2周年記念セール」2
モータウン、パラマウント他5社「ROCK&ROLL ROCK NEW Soul チャック・ベリー、スタイリスティックス、ブルドッグ他」
モット・ザ・フープル「すべての若き野郎ども」他
CBSソニー・レコード「サウンド・サンプラー・キャンペーン」他
デビッド・ボウイー「地球を売った男」「スペイス・オディティ」他
ホセ・フェリシアーノ「メンフィス・メニュー」他
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