ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1975年5月号
今回は、「ミュージック・ライフ」1975年5月号から広告を数点載せてみました。表紙は、5月(かどうかわかりませんが)の陽射しを浴びくつろぐクイーンの面々。コントラストが強すぎて写真が暗いのが残念です。この頃になると表紙にはクイーンやキッスが毎号のように出てきます。それだけ人気があったということになるのですが。
そこで、巻頭カラーグラビアは来日直前のクイーンの姿が載せられています。アメリカ・ツアー中に撮られたもので、最初のページはクイーンが表紙になっている前年のミュージック・ライフを持ち、次の公演地へ出発しようとしているブライアン・メイ。空港か港のロビーのようです。右手にはしっかりアコースティック・ギターを、鞄や毛皮のコートと一緒に持っているところがさすがにギタリストです。
次ページをめくると、上半分にロジャー・テイラー、下半分にはジョン・ディーコン、2人ともロビーの一人掛けソファーでリラックス。ジョン・ディーコンはここではディーコン・ジョンと表記されていますが、なにかミュージック・ライフにはこだわりがあるのでしょうか? ちょっと不明。その隣のページはもちろんフレディー・マーキュリーです。こちらもソファーに座っている写真。キャプションは「強烈な個性の持主、フレディー。黒と白で統一した服装は彼のトレード・マークだ。座っているだけでも王の様な威厳を感じさせる。」です。まさにそのとおり。付け足す言葉はありません。
次をめくると、ステージ写真が見開きで。いわゆるクイーン十八番のコスチュームとポーズ。誰が見てもクイーンです!? またまたページをめくるとクイーン最後のページ。上にはテーブルを挟んで座る4人。ライブの反省会!? でしょうか。下はホテルにあるミニチュア・ゴルフに興じる4人の姿。ブライアンが打ったゴルフ・ボールをフレディーが見つめているという図です。
その他本文には、ワーナー・パイオニア・レコード折田育造氏によるクイーンのシカゴで行われたコンサート・レポート。4人の直筆バイオグラフィーが載るなど、世界的な人気者になりつつあるクイーン来日直前(本の発売時には来日中だと書かれています)の緊張感と喜びが伝わるような構成になっていました。
以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。
リック・ウェイクマン「アーサー王と円卓の騎士たち」他
スージー・クアトロ「ママに捧げるロック」、エリック・バードン・バンド「暁の神秘」、ボブ・マーレー&ザ・ウェイラーズ「ナッティー・ドレッド」
ジョン・レノン「ロックン・ロール」他
シールズ&クロフツ「虹の架け橋」
ブラック・サウンズ・キャンペーン(シスター・スレッジ「初恋大作戦」、ロバータ・フラック「愛のためいき」他)
ブルー・オイスター・カルト「地獄の咆哮/ブルー・オイスター・カルト・ライブ」他
メリサ・マンチェスター「麗しのメリサ」他
アル・スチュワート「追憶の館」他
ビリー・ポール「輝ける明日」、ポコ「僕らの歌を(カンタモス)」、ビリー・スワン「アイ・キャン・ヘルプ」、マハビシュヌ・オーケストラ「エメラルドの幻影」、レナード・コーエン「愛の哀しみ(古い儀式に新しい肌)」
ミック・ロンソン「ギターでぶっとばせ」、ルー・リード来日告知
デビッド・ボウイー「ヤング・アメリカン」、ルチオ・バティスティ「ニ大世界」
マイケル・ジャクソン「フォーエバー・マイケル」、シュープリームス来日告知・アルバム3作
ミラクルズ「ドント・チャ・ラブ・イット」
マギー・ベル「熟れた果実/マギー・ベルII」、サウンド・トラック「トミー」
ニール・セダカ「バッド・ブラッド」他
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント