オールドロッカー達の逆襲(89)
ピーター・ポール&マリーというよりPPMのほうがとおりがいいのではないでしょうか? 中学校の英語の時間には彼らの『パフ』を教材に勉強させられました。すでにロックを聞き齧っていたわたしには、「な〜んだ」てなもんでしたけど、「へ〜やるじゃん」てな気持ちもありましたね。この微妙な感じがなつかしいといえばなつかしい!?
「ダンシング・イン・ザ・ストリート〜ロックがかけぬけた半世紀〜」第3回 風に吹かれて〜ボブ・ディラン登場〜(1)
■ウディ・ガスリーの模倣から独創を生み出したボブ・ディラン。彼の成功はやがて訪れる葛藤の始まりだった
1960年代初頭、ニューヨークで歌われていたフォークソングはいたってきまじめなもので、ショービジネスのけん騒から遠く離れたところにありました。
☆ピーター・ヤーロウ「当時のグリニッジビレッジは今のように争いに満ちた街ではありませんでした 金もうけではなく芸術創造の街だったのです」
☆ロジャー・マッギン「フォークは当時最先端の音楽でした 僕もボヘミアンを気取ってすぐ飛びつき教室で楽器を弾いて追い出されたりしてました」
☆ジョーン・バエズ「皆、何とも言えない格好をしてましたね 死のような静寂の中で歌ったこともあります」
しかし、このようなストイックな雰囲気は、ミネソタからやって来た1人の若者によって大きく様変わりすることになります。1961年1月、若きボブ・ディランがニューヨークへとやって来ました。そして数週間のうちにいくつかのコーヒーショップにレギュラー出演するようになります。
彼の強いなまりや洗練されない歌い方は多分に演出されたものでした。中流階級の出身でミネソタ大学に籍を置いていたという経歴もその粗野なスタイルによって覆い隠されていました。
かつては、ロックンロールの熱烈なファンだったロバート・ジンママン。ボブ・ディランと名乗るようになった彼は、フォークシンガーとしての自画像を意識的に作り上げていったのです。
☆ジョーン・バエズ「すばらしいという評判は聞いていました でも実際に聴いてみるとその評判以上にすばらしいものでした 彼のかすれた声が好きでした あの声が嫌いで彼の歌を無視する人もいましたが私は彼の歌声に強く引かれました」
すでに数多くのヒットを出してしたピーター・ポール&マリー。ディランの曲『風に吹かれて』を彼らが歌ったことで作者のディランにも一躍スポットライトが当たることになりました。
☆ピーター・ヤーロウ「『風に吹かれて』は大ヒットになると思いました シングルカットされたその曲はアルバムのどの曲とも違っていました」「理想主義と社会的な性格はフォークの伝統です だからフォーク歌手は当然のごとく理想主義者たちのシンボル的存在となりました フォークはアメリカの良心の象徴だったんです」
その理想主義的な歌詞によって『風に吹かれて』は、公民権運動のシンボルソングとなりました。ディランの評価は、この歌の成功によって揺るぎないものになりました。彼の歌声は、アメリカの良心の声となりその一挙一動が人々の注目を集めるようになったのです。しかし、そのイメージは彼にとって次第に重荷となっていきました。
●ALBUM TOP(2007-07-14)
9 ← 5 Paul McCartney Memory Almost Full
24 ← 22 The Police The Police
38 ← 27 Traveling Wilburys The Traveling Wilburys Collection
42 ← -- Paul Simon The Essential Paul Simon
43 ← 24 Various Artists Instant Karma: The Amnesty International Campaign To Save Darfur
50 ← 46 Ozzy Osbourne Black Rain
55 ← 93 Rush Snakes & Arrows s
77 ← 97 The Beatles Love
88 ← 91 Elton John Rocket Man: Number One
●TOP POP CATALOG(2007-07-14)
4 ← 1 Journey Journey's Greatest Hits
6 ← 4 Bob Seger & The Silver Bullet Band Greatest Hits
7 ← 7 Pink Floyd Dark Side Of The Moon
9 ← 12 AC/DC Back In Black
10 ← 9 The Beach Boys The Very Best Of The Beach Boys: Sounds Of Summer
12 ← 16 Creedence Clearwater Revival Chronicle The 20 Greatest Hits
16 ← 17 Bob Marley And The Wailers Legend: The Best Of Bob Marley And The Wailers
17 ← 13 The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
18 ← 15 Queen Greatest Hits
22 ← 28 The Beatles 1
●CONCERT GROSSES(2007-07-14)
2 -- Aerosmith Hyde Park London, England June 24, 2007 $4,229,577 47,000 / 47,000 1 / 1 $89.99
8 -- Jimmy Buffett Atlantic City Boardwalk Hall Atlantic City, N.J. June 30, 2007 $2,055,758 13,405 / 13,405 1 / 1 $226, $156, $96, $66
●A BIT OF NEWS
デビッド・ギルモアは、ピンク・フロイドのリック・ライトを帯同し行った2006年のソロ・ツアーから、ロイヤル・アルバート・ホールでのライブを収めたDVDを9月18日リリースする。これにはソロ作のみならず、デビッド・クロスビー&グラハム・ナッシュ、デビッド・ボウイを迎えてのナンバーも含まれている。さらにボーナス・トラックでは、ヨーロッパで2度しか演奏しなかったシド・バレットの『Dark Globe』を見ることができるという。
Here is the track list for disc one of "Remember the Night":
"Speak to Me"
"Breathe"
"Time"
"Breathe (Reprise)"
"Castellorizon"
"On An Island"
"The Blue"
"Red Sky at Night"
"This Heaven"
"Then I Close My Eyes"
"Smile"
"Take a Breath"
"A Pocketful of Stones"
"Where We Start"
"Shine on You Crazy Diamond"
"Fat Old Sun"
"Coming Back To Life"
"High Hopes"
"Echoes"
"Wish You Were Here"
"Find the Cost of Freedom" (featuring David Crosby and Graham Nash)
"Arnold Layne" (featuring David Bowie)
"Comfortably Numb" (featuring David Bowie)
(http://www.billboard.com/より)
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コメント
はじめまして・・・
なんかココには自分の青春時代が残ってたと見ていたら、あ!というまに時間が過ぎてしまった。
ミュージックライフ誌なんか私のバイブルでしたもん。
想い出すのは・・・たしか表紙がスリードッッグナイトだったような~
ここに私が投稿した「文通募集」が載った記憶。
このときはまだ16歳だった
あれから・・・約34年も経った
また来させてください。
投稿: パインパパ | 2007年7月10日 (火) 06時40分
こちらこそはじめまして。
コメントありがとうございました。
こんなブログですが楽しんでいただけて、わたしとしてもうれしい限りです!!
ミュージック・ライフは「バイブル」という例えがピッタリ。
「文通募集」とはいえMLに載ったなんてすごいですね。
いつでもお気軽にいらしてください。
投稿: mamedama2 | 2007年7月10日 (火) 16時56分