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2007年7月16日 (月)

オールドロッカー達の逆襲(90)

ロジャー・マッギンが下記のコメントをいう前に、生ギターで『抱きしめたい』を弾きながら歌うのですが、これがまたオツでよろしい!! 装飾音まできちんとやるものですからさらに引き立ちます。ビートルズの曲はどう料理してもいいな、と改めて感じました!!

「ダンシング・イン・ザ・ストリート〜ロックがかけぬけた半世紀〜」第3回 風に吹かれて〜ボブ・ディラン登場〜(2)

■ビートルズ本人達も関係者達も理解不能な力が動きだし、イギリスやアメリカやがて世界へ押し出されて行く

良心的なプロテストソングに限界を感じ始めたボブ・ディラン。彼の新たなインスピレーションとなったのはイギリスからやって来た新しい音楽でした。

1962年初めてのレコーディングを行ったビートルズはその人気を地元リバプールからイギリス全土へ広めようとしていました。まだ経験の浅い4人を助け彼らのレコードづくりに大きな貢献を果たしたのがプロデューサーのジョージ・マーティンです。

☆ジョージ・マーティン「実際に会ってみたらすっかり魅了されてね 単にミュージシャンとして優れているだけでなくカリスマ的魅力があった 一緒にいるだけで楽しくなるんだ」「彼らは良い曲を作ろうという思いでいっぱいだった 一曲ごとに進歩がありさまざまな要素を取り込んでいく 忘れられない曲が次々と生み出されていった わかりやすく人々に愛されるヒット曲がね」

☆デレク・テイラー「'63年秋にはビートルズの人気は国民的なものとなり単なるポップ・グループ以上の存在になっていた ビートルズを知らなければ世間話もできないビートルズがすべての時代さ 本当にあらゆる人々をとらえてしまったんだ」

☆アル・アロノウィッツ「なぜアメリカ人までが自分たちの音楽を好むのか彼らはずっと理解できずにいました 空港の大群衆も他の人物目当てだと思ったぐらいです」「マスコミは厳しい目で彼らを待ち受けていました」「彼らの会見は終始笑いの連続でした 彼らは意地悪なマスコミまで魅了してしまったんです」

ビートルズはイギリスと同様アメリカ全土をたちまちのうちに席巻。何百万枚ものレコードが飛ぶように売れていきました。

☆ジョージ・マーティン「彼らのアメリカでの受け方はすごいものだったよ イギリスのバンドがあれほどの人気をアメリカで獲得したのは前代未聞のことだった」

ビートルズの成功に続けと他のイギリスのバンドも次々とアメリカに進出していきました。
アメリカで次々とヒットを放つイギリスのロックバンド。若者達はロックに熱を上げ弾き語りのフォークは時代遅れとみなされがちになりました。しかしこの頃フォークとロックは静かに手を結ぼうとしていたのです。

☆ロジャー・マッギン「ビートルズがフォークに活を入れたんだ フォークの伝統を守る人にも敬意を抱くけどフォークを自由に解釈した彼らもすごいよ こんなコードも…(ギターで『抱きしめたい』のサビのコードを弾く)彼らがフォークからの応用で生み出したものさ」

●ALBUM TOP(2007-07-21)
19 ← 9 Paul McCartney Memory Almost Full
27 ← 24 The Police The Police
49 ← 38 Traveling Wilburys The Traveling Wilburys Collection
56 ← 43 Various Artists Instant Karma: The Amnesty International Campaign To Save Darfur
58 ← 55 Rush Snakes & Arrows
60 ← 50 Ozzy Osbourne Black Rain
74 ← 88 Elton John Rocket Man: Number One
83 ← 77 The Beatles Love
94 ← 42 Paul Simon The Essential Paul Simon

●TOP POP CATALOG(2007-07-21)
4 ← 4 Journey Journey's Greatest Hits
6 ← 6 Bob Seger & The Silver Bullet Band Greatest Hits
7 ← 10 The Beach Boys The Very Best Of The Beach Boys: Sounds Of Summer
11 ← 12 Creedence Clearwater Revival Chronicle The 20 Greatest Hits
12 ← 9 AC/DC Back In Black
13 ← 7 Pink Floyd Dark Side Of The Moon
16 ← 16 Bob Marley And The Wailers Legend: The Best Of Bob Marley And The Wailers
18 ← 22 The Beatles 1
20 ← 18 Queen Greatest Hits
22 ← 17 The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
24 ← 27 Tom Petty And The Heartbreakers Greatest Hits

●CONCERT GROSSES(2007-07-21)
1 -- The Police, Fiction Plane American Airlines Center Dallas, Texas June 26-27, 2007 $3,784,600 33,708 / 33,708 2 / 2 $225, $50
4 -- Roger Waters Wachovia Center Philadelphia, Pa. June 1-2, 2007 $2,753,651 28,692 / 28,692 2 / 2 $128, $45
6 -- The Police, Fiction Plane Scottrade Center St. Louis, Mo. July 2, 2007 $1,872,140 17,821 / 17,821 1 / 1 $200, $50
7 -- The Police, Fiction Plane Toyota Center Houston, Texas June 29, 2007 $1,847,945 16,651 / 16,651 1 / 1 $225, $50
8 -- The Police, Fiction Plane New Orleans Arena New Orleans, La. June 30, 2007 $1,677,470 15,992 / 15,992 1 / 1 $200, $50
9 -- Roger Waters United Center Chicago, Ill. June 9, 2007 $1,498,817 14,372 / 14,736 1 / 0 $129.50, $49.50
10 - Roger Waters Bell Centre Montreal, Quebec June 7, 2007 $1,413,522 12,896 / 13,351 1 / 0 $141.50, $65.56

●A BIT OF NEWS
(この項のみサンケイスポーツ2007年7月16日付)
デビュー40周年記念盤「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ」7月25日日本発売に際し、レイ・マンザレクが来日。そのインタビューから。
「ドアーズに関する神話は飛躍し過ぎているんだ。確かに酔っぱらってばかりだったけど、本当は楽しい奴で、いつも僕らを笑わせていたよ。実際の彼は素晴らしい詩人で、愉快で、いい友人だったんだ」
「オリバー・ストーン、バカ!(日本語で) あの映画の登場人物は誰も笑っていない。僕らは本当に、最後の最後まで、いつも笑っていたんだよ。だから、ちゃんとジムがいた世界を紹介する映画を撮りたいと、いつも考えているんだ」
「作業にはジムの幽霊も参加したよ。ジムが『新しい曲があるんだ、それも入れてくれ』と出てくる夢も、何度も見たね」
「当時はLP45分にまとめなくてはならず、多くの音がカットされた。それらを最高の音質で再現したから、ジムも喜んでくれているはずだよ」

(http://www.billboard.com/より)

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コメント

ML誌が、私にとってバイブル

伝説のクィーンが世に出た頃、ミュージックライフでは確かこのように取り上げていたと思う・・・
戦慄の女王「クィーン」に対して
暗黒の魔法使い?「ユーライア・ヒープ」

数ヶ月にわたってクィーンとユーライア・ヒープの比較記事が多かったと記憶する。
そのうちにユーライアのほうが脱落して(ゲイリー・セインの感電事故から薬物投与そして死に至った)脱退も繰り返して
クィーンが音楽界に残った
そして歴史を変えた


投稿: パインパパ | 2007年7月17日 (火) 22時08分

ロックの世界だけではないんでしょうが、いろいろなことがありましたね。
現在まで生き延びて活躍しているロッカー達は、才能はもちろん強靱な精神力と身体があったからでしょう。
そして、運もかな?
どんな形であれ、亡くなってしまうのは残念なことです。

投稿: mamedama2 | 2007年7月19日 (木) 13時28分

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