ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1972年11月号
今回は、「ミュージック・ライフ」1972年11月号から広告を数点載せてみました。表紙は、元祖眼力王!? の称号を与えたいレオン・ラッセル。この時期、彼が主催するシェルター・レーベルの日本発売が開始されました。その自信がみなぎる眼光は鋭い!! で、話はぜんぜん違いますが、この号に写る、リンゼイ(リンジー?)・デ・ポールやローラ・ニーロを見ていると、いつの時代も美人は美人なのだと妙に感心!?
美しいといえばですね、男も美しくなければいけないと1972年あたりから化粧をしたロック野郎ども(失礼)が大挙して出現!! おおざっぱにそれらを「グラム・ロック」などというようになりました。この号の「ミュージック・ライフ」もグラム・ロックを特集しております。題して「特集 不気味なグラム・ロックの正体! 証言構成:私はこの目でグラム・ロックをみた」です。なにやら見てはけないものを見たような見出し!?
まずは、巻頭モノクロ・グラビアから。「GLAM ROCK 華開く妖しい世界 グラム・ロックに注目!!」というタイトルで、デヴィッド・ボウイ、モット・ザ・フープル、マーク・ボラン、スレイドが写っております。ちょっと飛びまして、第2カラー・グラビアでは、ライブ中のアリス・クーパーなんざを。こちらはSMチックでもあります。
さあさあ、本題の特集記事です。「特集 不気味なグラム・ロックの正体! その退廃的な非現実の世界」小タイトルが変ってますね。グラム・ロックのイメージは以下のリード文に表れているので、ちと引用。
「アイシャドーをべったり塗ったギトギトのお化粧、スパンコールのついたサテンのテカテカ、ギラギラした服装をまとい、モノセックス的な風貌でロックン・ロールを歌うT.レックス、デビッド・ボウイはグラム・ロックの代表格と言われている。脱ビートルズをめざしたロンドン子が生み出した新しいロンドン・ポップ・グラム・ロックは妖えんな魅力、不健康な美を持ちながら、常に聞く者、見るものをぐんぐんと摩訶不思議な世界に導いていく。(以下割愛)」
本文は2章立てで進みます。「第1章 グラム・ロックとは何だろう?」は、保多敏さんのテキスト。そこにグラム・ロックのアーティストとしてあげられのが、T.レックス、デビッド・ボウイ、モット・ザ・フープル、アリス・クーパー、ホークウィンド、ルー・リード、ストゥージス、シャ・ナ・ナ。「第2章 私はグラム・ロックを見た! 証言構成」が続きます。「華麗で無垢なスターマンの世界」(湯川れい子)、「グラム・ロックのスターは最高の被写体」(鋤田正義)、「ドロドロしたローマ帝国末期の狂い咲き」(石坂敬一)、「観なきゃわからないグラム・ロックのよさ」(加藤ミカ)、「宇宙と未来への渇望」(高橋明子)。どのテキストも熱気をはらんでおります!!
いや、人間というものは、いつの時代も未知のものに惹き付けられるのですね。それが妖しく、危険であればあるほど魅力が増すと。たしかになにが飛び出すかわからない、おもしろい現象でもありました!!
以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。
レッド・ツェッペリン「レッド・ツェッペリンIV」「レッド・ツェッペリンI」「レッド・ツェッペリンII」「レッド・ツェッペリンIII」(ミュージック・ライフ特製PIN-UP LED ZEPPELIN:in Japan 裏)
シェルター・レコード・キャンペーン=フレディー・キング「テキサス・キャノンボール」、レオン・ラッセル「カーニー」
ROCK IMPACT '73キャンペーン=ロッド・スチュワート「ネバー・ア・ダル・モーメント」、ブラック・サバス「ブラック・サバス4」他
ローラ・ニーロ来日告知広告
エリック・アンダースン「ブルー・リバー」他
カルロス・サンタナ&バディ・マイルズ「カルロス・サンタナ&バディ・マイルズ!ライブ!」、ジャニス・ジョップリン「ジョップリン・イン・コンサート」、シカゴ「シカゴv」、サイモンとガーファンクル「サイモンとガーファンクル・グレーテスト・ヒット」
レズリー・ウエスト-マウンテン「レズリー・ウエスト/マウンテン」他
モット・ザ・フープル「すべての若き野郎ども」他
ミッシェル・ポルナレフ来日告知広告
アトミック・ルースター「メイド・イン・イングランド」
キャラヴァン「ウォータルー・リリー」、マイク・ダボ「レイチェルの部屋」他
イエス「危機」
カクタス「汗と熱気」、ジェスロ・タル「リヴィング・イン・ザ・パースト」
T.レックス「パーフェクト/T.レックス」他
ジミ・ヘンドリックス「ジミ・ヘンドリックス・ライヴ Vol.II」他
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