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2008年11月17日 (月)

オールドロッカー達の逆襲(156)

民主党オバマ氏の圧勝で終わったアメリカ大統領選挙。共和党は、ブッシュ現大統領の後では誰が出てきても勝てなかったともいえそう。今回の選挙戦でも、多数のアーティスト、ミュージシャンが応援にまわったようです。その模様は13日(木)の朝日新聞夕刊に書かれています。オバマ陣営には、「私の国を、夢を、アメリカを、取り戻したいのだ」と訴えるブルース・スプリングスティーン。いかにも彼らしい。他には、スティービー・ワンダー、ウィル・アイ・アム、グレートフル・デッド(このために再結成)。そして、マケイン陣営に勝手に曲を使われたとして、ジョン・メレンキャンプ、ジャクソン・ブラウンが抗議。また、この脇に同様の趣旨で、来日中のキャロル・キングのインタビューが載っています。彼女もオバマ支持。でも、地道なご近所対話路線で訴えていたとのこと。ブルース・スプリングスティーンとは違うときっぱり。いずれにしても、それぞれのやり方で、実りを勝ち取ったといえるでしょう。さてさて、これからどうなるかはわかりませんが、日本人のわたしでさえ、希望が見えるだけ良かったのかもしれません。オバマ支持のアーティストのみなさん、ご苦労様でした!!!

●ALBUM TOP(2008-11-22)
2 ← 1 AC/DC Black Ice
30 ← 27 James Taylor Covers
36 ← 38 Soundtrack Mamma Mia!
61 ← 82 Elvis Presley Christmas Duets
88 ← 63 Bob Dylan The Bootleg Series Vol. 8: Tell Tale Signs: Rare And Unreleased 1989-2006
93 ← 79 Journey Revelation

●POP CATALOG(2008-11-22)
4 ← 3 AC/DC Back In Black
8 ← 11 Journey Journey's Greatest Hits
11 ← 8 AC/DC High Voltage
14 ← 10 AC/DC Highway To Hell
15 ← 13 Michael Jackson Number Ones
16 ← 17 ABBA Gold -- Greatest Hits
18 ← 14 AC/DC Dirty Deeds Done Dirt Cheap
20 ← 1 Michael Jackson Thriller 25
24 ← 16 AC/DC Live

●CONCERT GROSSES(2008-11-22)
3 -- Night of the Proms: Simple Minds, Live, Sinead O'Connor, Igudesman & Joo, Angels In Harlem Gospel Choir & others Sportpaleis Antwerp, Belgium Oct. 23-26, 29-31, Nov. 1, 5-10, 2008 $5,976,410 189,756 / 191,860 14 / 0 $49.09, $42.63, $32.30, $23.25

(http://www.billboard.com/より)

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2008年11月15日 (土)

ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1972年11月号

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今回は、「ミュージック・ライフ」1972年11月号から広告を数点載せてみました。表紙は、元祖眼力王!? の称号を与えたいレオン・ラッセル。この時期、彼が主催するシェルター・レーベルの日本発売が開始されました。その自信がみなぎる眼光は鋭い!! で、話はぜんぜん違いますが、この号に写る、リンゼイ(リンジー?)・デ・ポールやローラ・ニーロを見ていると、いつの時代も美人は美人なのだと妙に感心!?

美しいといえばですね、男も美しくなければいけないと1972年あたりから化粧をしたロック野郎ども(失礼)が大挙して出現!! おおざっぱにそれらを「グラム・ロック」などというようになりました。この号の「ミュージック・ライフ」もグラム・ロックを特集しております。題して「特集 不気味なグラム・ロックの正体! 証言構成:私はこの目でグラム・ロックをみた」です。なにやら見てはけないものを見たような見出し!?

まずは、巻頭モノクロ・グラビアから。「GLAM ROCK 華開く妖しい世界 グラム・ロックに注目!!」というタイトルで、デヴィッド・ボウイ、モット・ザ・フープル、マーク・ボラン、スレイドが写っております。ちょっと飛びまして、第2カラー・グラビアでは、ライブ中のアリス・クーパーなんざを。こちらはSMチックでもあります。

さあさあ、本題の特集記事です。「特集 不気味なグラム・ロックの正体! その退廃的な非現実の世界」小タイトルが変ってますね。グラム・ロックのイメージは以下のリード文に表れているので、ちと引用。

「アイシャドーをべったり塗ったギトギトのお化粧、スパンコールのついたサテンのテカテカ、ギラギラした服装をまとい、モノセックス的な風貌でロックン・ロールを歌うT.レックス、デビッド・ボウイはグラム・ロックの代表格と言われている。脱ビートルズをめざしたロンドン子が生み出した新しいロンドン・ポップ・グラム・ロックは妖えんな魅力、不健康な美を持ちながら、常に聞く者、見るものをぐんぐんと摩訶不思議な世界に導いていく。(以下割愛)」

本文は2章立てで進みます。「第1章 グラム・ロックとは何だろう?」は、保多敏さんのテキスト。そこにグラム・ロックのアーティストとしてあげられのが、T.レックス、デビッド・ボウイ、モット・ザ・フープル、アリス・クーパー、ホークウィンド、ルー・リード、ストゥージス、シャ・ナ・ナ。「第2章 私はグラム・ロックを見た! 証言構成」が続きます。「華麗で無垢なスターマンの世界」(湯川れい子)、「グラム・ロックのスターは最高の被写体」(鋤田正義)、「ドロドロしたローマ帝国末期の狂い咲き」(石坂敬一)、「観なきゃわからないグラム・ロックのよさ」(加藤ミカ)、「宇宙と未来への渇望」(高橋明子)。どのテキストも熱気をはらんでおります!!

いや、人間というものは、いつの時代も未知のものに惹き付けられるのですね。それが妖しく、危険であればあるほど魅力が増すと。たしかになにが飛び出すかわからない、おもしろい現象でもありました!!

以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。

レッド・ツェッペリン「レッド・ツェッペリンIV」「レッド・ツェッペリンI」「レッド・ツェッペリンII」「レッド・ツェッペリンIII」(ミュージック・ライフ特製PIN-UP LED ZEPPELIN:in Japan 裏)

シェルター・レコード・キャンペーン=フレディー・キング「テキサス・キャノンボール」、レオン・ラッセル「カーニー」
ROCK IMPACT '73キャンペーン=ロッド・スチュワート「ネバー・ア・ダル・モーメント」、ブラック・サバス「ブラック・サバス4」他

ローラ・ニーロ来日告知広告
エリック・アンダースン「ブルー・リバー」他

カルロス・サンタナ&バディ・マイルズ「カルロス・サンタナ&バディ・マイルズ!ライブ!」、ジャニス・ジョップリン「ジョップリン・イン・コンサート」、シカゴ「シカゴv」、サイモンとガーファンクル「サイモンとガーファンクル・グレーテスト・ヒット」
レズリー・ウエスト-マウンテン「レズリー・ウエスト/マウンテン」他

モット・ザ・フープル「すべての若き野郎ども」他
ミッシェル・ポルナレフ来日告知広告

アトミック・ルースター「メイド・イン・イングランド」
キャラヴァン「ウォータルー・リリー」、マイク・ダボ「レイチェルの部屋」他

イエス「危機」
カクタス「汗と熱気」、ジェスロ・タル「リヴィング・イン・ザ・パースト」

T.レックス「パーフェクト/T.レックス」他
ジミ・ヘンドリックス「ジミ・ヘンドリックス・ライヴ Vol.II」他

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2008年11月10日 (月)

オールドロッカー達の逆襲(155)

いつかこんなアルバムに出会えると思っていた!! それは今売れまくっているダフィーの「ロックフェリー」。わたしの長い希求の旅は無駄ではなかったといったら大袈裟だろうか? それほど、今このアルバムにぞっこんなのだ。たしかに、あまりにわかりやす過ぎる「音」には、異論があるだろう。「ミュージック・マガジン」のレコード評に載る某批評はある意味当っている。しかし、彼女の書く歌詞。また、どの作品にも統一された歌唱などを聞けば、方向性は見えるはず。多くの聞き手は、そのあたりはわかっていると思う。それにしても最後の『ディスタント・ドリーマー』の素朴なかわいらしさはどうだ!! あからさまなフィル・スペクター=ウォール・オブ・サウンド!! 小手先でなく堂々とやりきっているところがすごい!! 歌う側もプロデュースする側も60年代はDNAの中にしか存在していない。このアルバムが教えるもうひとつのことは、先人から学ぶべきことはまだまだ多い、ということだった!!

●ALBUM TOP(2008-11-15)
1 ← 1 AC/DC Black Ice
27 ← 16 James Taylor Covers
38 ← 28 Soundtrack Mamma Mia!
47 ← -- Queen + Paul Rodgers The Cosmos Rocks
63 ← 47 Bob Dylan The Bootleg Series Vol. 8: Tell Tale Signs: Rare And Unreleased 1989-2006
72 ← -- Burt Bacharach With The Sydney Symphony Orchestra Live At The Sydney Opera House
79 ← 61 Journey Revelation
82 ← 78 Elvis Presley Christmas Duets

●POP CATALOG(2008-11-15)
1 ← 47 Michael Jackson Thriller 25
3 ← 1 AC/DC Back In Black
8 ← 3 AC/DC High Voltage
10 ← 4 AC/DC Highway To Hell
11 ← 9 Journey Journey's Greatest Hits
13 ← 14 Michael Jackson Number Ones
14 ← 5 AC/DC Dirty Deeds Done Dirt Cheap
16 ← 6 AC/DC Live
17 ← 11 ABBA Gold -- Greatest Hits
23 ← 20 Bob Marley And The Wailers Legend: The Best Of Bob Marley And The Wailers

●CONCERT GROSSES(2008-11-15)
4 -- AC/DC, The Answer Allstate Arena Rosemont, Ill. Oct. 30, Nov. 1, 2008 $2,485,415 27,770 / 27,770 2 / 2 $89.50
10 -- Neil Diamond BankAtlantic Center Sunrise, Fla. Oct. 26, 2008 $1,088,710 11,787 / 11,787 1 / 1 $120, $85, $55

(http://www.billboard.com/より)

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2008年11月 3日 (月)

オールドロッカー達の逆襲(154)

「新しい」ってなんだろう? 多くの音楽関係者は、新しいものを探している。もちろん最近の作品が新しいに決まっている。でも、以前ここでも紹介したことのあるBBCの音楽ドキュメント「ダンシング・イン・ザ・ストリート〜ロックがかけぬけた半世紀〜」での結論のように、音楽、ここではロック、ポップスだけれど、常に過去と繋がりを持っている。いきなり新しいものが生まれることはない。過去のものを咀嚼し、時代に合わせた味付けをして行く。そうして新しい楽曲が出来るのではないかと考えるのです。ここのところ人気のあるNe-Yoというアーティストが新作アルバム制作の秘密を語った。

「これまでは、マイケル・ジャクソンやプリンスといったアーティストからの影響が大きかったけれど、今回はビートルズやビリー・ジョエルといった別ジャンルのアーティストの楽曲もいっぱい聞いたよ。それらを自分の音楽世界にうまく引き込めた気がする」(SHINSEIDO「DROP」2008年9月号より)

どん欲に音楽を追究して行けば、このような結果になるのではないでしょうか? ミュージシャンに限らず、クリエイターであるなら、「現在」だけに捕われる必要はないのではないか、そんな分りきったことを、彼の発言で改めて確認したのです!!!

●ALBUM TOP(2008-11-08)
1 ← -- AC/DC Black Ice
16 ← 10 James Taylor Covers
28 ← 26 Soundtrack Mamma Mia!
47 ← 27 Bob Dylan The Bootleg Series Vol. 8: Tell Tale Signs: Rare And Unreleased 1989-2006
61 ← 71 Journey Revelation
78 ← 61 Elvis Presley Christmas Duets

●POP CATALOG(2008-11-08)
1 ← 1 AC/DC Back In Black
3 ← 22 AC/DC High Voltage
4 ← 20 AC/DC Highway To Hell
5 ← 32 AC/DC Dirty Deeds Done Dirt Cheap
6 ← 37 AC/DC Live
9 ← 2 Journey Journey's Greatest Hits
11 ← 5 Abba Gold -- Greatest Hits
13 ← RE AC/DC For Those About To Rock We Salute You
14 ← 7 Michael Jackson Number Ones
19 ← RE AC/DC Live: Special Collector's Edition
20 ← 13 Bob Marley And The Wailers Legend: The Best Of Bob Marley And The Wailers
21 ← 40 The Beatles Love
23 ← -- AC/DC If You Want Blood You've Got It
24 ← 11 Johnny Cash Johnny Cash At Folsom Prison

●CONCERT GROSSES(2008-11-08)
1 -- San Francisco's Outside Lands Music and Arts Festival: Radiohead, Tom Petty & the Heartbreakers, Jack Johnson, Beck, Ben Harper & The Innocent Criminals, Wilco, Manu Chao, Primus, Widespread Panic & others Golden Gate Park San Francisco, Calif. Aug. 22-24, 2008 $11,106,227 130,070 / 180,000 3 / 0 $249.50, $85
4 -- Stevie Wonder Acer Arena Sydney, Australia Oct. 22-23, 2008 $1,942,320 19,889 / 23,604 2 / 0 $137.66, $68.48
7 -- Santana, Salvador Santana Band NOKIA Theatre L.A. Live Los Angeles, Calif. Oct. 2-3, 2008 $1,077,265 11,515 / 13,160 2 / 0 $130, $70
10 -- Queen + Paul Rodgers Sportpaleis Antwerp, Belgium Sept. 23, 2008 $1,018,028 13,043 / 15,719 1 / 0 $100.61, $86.03, $71.45, $56.87

(http://www.billboard.com/より)

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