キョードー東京コンサート&音楽情報誌「ミュージックソン」1975年No.65 10月号(カーペンターズ編)
今回は、1975年10月17日(金)日本武道館で行われたジョン・デンバーのコンサート時に配付された、キョードー東京発行のコンサートと音楽(キョードー東京系列で招聘したアーティストに限られています)の情報誌「ミュージックソン」1975年No.65 10月号から数点載せてみました。定価は100円となっていますが、座席に他のコンサート・チラシとともに置いてあったと記憶しています。実は当日のジョン・デンバー・コンサートではプログラムを売っていなかった。そこでこの本を後生大事に持って帰ったわけです。No.65となっていますから、これ以前もこれ以降も発行されていたはず。でも、その後ちょっと見かけないままになってしまいました。B5判で全50数ページ。内容も豊富なので、2回に分けて載せたいと思います。まずはメインのカーペンターズから。他のアーティストは次回にということで。
表紙はカーペンターズ、リチャードとカレンの2人。カレンが手紙を読んでいるこの写真は、おそらく病が癒え、ファンからの激励の手紙を読んでいるということなのでしょう。彼らの真摯な人間性をうかがわせますね。で、表紙を開くと、もちろんカーペンターズ。本来ならこのように来日記者会見もあったはず。カラー・ページはこの後他のアーティストの写真となっていきます。
本文ページにいきますと、上に載せた写真にもありますように、「変りました。」というキョードー東京前売券売場MUSICTHON PLAZA7ケ所(東京地区のみ)へ統合という記事が載っています。当初はコンサート・チケットはプレイガイドで売っていた。でも、この頃になるとコンサートも多くなり、発売時に混乱が起きるようになってきました。ねえ、徹夜して買ったもんですよ。夜中に並んでいると、おまわりさん達が来てご面倒をおかけしましたっけ。わたしもそんなひとりですが。まあ、これは青少年によろしくない!! ということもあっての処置だと思います。
その第1弾が7月27日(日)のカーペンターズ前売券発売!! 三瓶雅浩レポーターの記事でその様子が書かれています。冒頭に予想された混乱もトラブルもなく発売されたといいます。それでもですね、当時のカーペンターズ人気を反映して、やはり徹夜する人達もいたとレポートしてますよ。当日の朝9時になりますと銀座山野楽器本店周辺には500人近くの列ができ、近くのビルから営業にさしつかえると苦情が。当然、おまわりさんも出動の騒ぎに。並んでいた女の子は「昨年は50通出して、すべてハズレたのでガッカリ。今日は5時30分頃来ました。」といっています。
各MUSICTHON PLAZAでは混乱を防ぐため、予定の発売時刻を早め発売。渋谷の日本楽器でも道玄坂までぎっちり列が続いていたらしいです。渋谷の中学生トリオ(なつかしい響き!?)は「私たちは朝の7時に来ました。レコードももちろんみんなもっています。」。売場が5ケ所になったことには「長い目でみれば賛成です。」と眠むそうな目をこすりながら話していたそうです。そして、各店とも昼過ぎても列が途絶えなかったといいます。こうして、カーペンターズ前売券発売の1日は終わりました。最後には、このシステムの意義が書かれてこのレポートは終わっています。
では、特集の「カーペンターズ大百科」に行こうと思いますが、ちと長くなりそう。次回の頭にでも載せます。お楽しみに!!
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コメント
うわぁ~!!やったぁ~!!
楽しみに待ってました(厚かましい笑)
良いですね~!当時の雰囲気が良く伝わってきます。以前の記事に引き続き楽しく拝見させていただきました。いい年こいてわくわくしました。ありがとうございます。
1975年の10月といいますと、リチャードが9月にコンサート延期の謝罪記者会見を開いてますで、載っていても不思議では無いですが、載っていないのですね。
ジョン・デンバーのプログラムが作られていないというのは、扱いがあんまりな気がします。それとも売り切れだったのでしょうか。そう思いたいです(笑)。
カーペンターズのファッションと言うカレンっぽいマンガが気になります(笑)
チケット発売箇所が統合されて7箇所とは時代を感じます。でも私の子供の頃でもレコードショップで何枚かはチケットが買えたように記憶しています。
キョード東京。。。伝説のプロモーター永島達司さんが社長の会社ですね。カレンと永島達司はとても仲良しだったそうですね。
私も、あれから調べまして。文藝別冊『カーペンターズ』に載っています広田寛治著の『カーペンターズ日本受容史』によると1974年の来日以降ミュージックライフ等の音楽雑誌は、前にオールドロッカー様が書かれていた通り、カーペンターズを取り扱わなくなったと書かれてました。余りに一般に広く浸透した事への反発が見られるみたいな事を書かれていました。その代わりに一般のマスコミや、女性誌が大きく扱うようになっていたようですね。
楽しかったです。有難うございました。
私もユーチューブにカーペンターズ動画サイトを作って持ってる動画をアップロードしましたので、お暇な時にでも覗いて見て下さい。ジョン・デンバーが「詩と祈りと誓い」を歌ったテレビSPもあります。
http://jp.youtube.com/user/shinjunks
投稿: bngnq657改めshinichi | 2008年12月26日 (金) 22時04分
コメント、ありがとうございました。
わたしの拙い記事を喜んでいただけて本当に恐縮です。
書いてみたら長くなってしまい、まだカーペンターズのことも書き切れていない状態で。
また、年末のあわただしさもあり続きはもう少し先になりそうです。
もし、よろしかったらまたいらしてください。
投稿: mamedama2 | 2008年12月28日 (日) 17時59分