キョードー東京コンサート&音楽情報誌「ミュージックソン」1975年No.65 10月号(他のアーティスト編)
2年越しの連載となり間延びし心苦しいのですが、お付き合いください。ではまずはお約束の「カーペンターズ大百科」の紹介から。この冊子の真ん中16ページを割いて、しかもここだけ紙と刷り色(濃い緑)を変えての特集扱い。リアルなイラストに、ファンタジックなイラスト。またカリカチュアされたイラストや写真などを豊富に散りばめ、楽しい紙面構成となっています。
最初は川口幸夫さんによる「BIOGRAPHY」ですね。カーペンターズの歴史や時々のエピソードが6ページに渡って書かれている。これを読めばカーペンターズ通になれる!? というものです。次ぎは「カーペンターズ・サウンド&アレンジ」。久松俊一さんのテキストで、カーペンターズ各時代の「音」を技術的に分析。良く研究されています。次ぎは柔らかく「カーペンターズ星占い」を三橋一夫さんの手で。リチャードとカレンをなぜか中国起源の四柱推命術で!? その結果はファンも安心していいですよ、というものに。最後は西野泰子さんの記事で「カーペンターズのファッショッン」を。2人のファッションは、誰にでも取り入れることができるもの。清潔で爽やか。彼らの音楽と同じといいます。お〜とっ、まだあった!! 大百科、最後の最後は、『ソリテアー』の楽譜が1ページとして載っていました。なかなか心憎い編集ですね!!
ここからが「他のアーティスト編」です。ちょっと駆け足となりますが、ご了承ください。カラーページ、カーペンターズの後は、シャーリー・バッシー、ヘレン・レディ、さらにページをめくるとミッシェル・ポルナレフが見られます。さすがに皆若いです!! ファッションも懐かしい!!
読み物も細かい文字でびっしりと充実。中村とうようさんとこの時のキョードー東京の社長さんである内野二朗さんによる対談。これはコンサート運営の内実を語ったもの。結構シビアなこと話してますね。伊藤勝男さんによる「女性ヴォーカルの中のヘレン・レディ」という記事が続きます。当時台頭していた女性ヴィーカリスト達と比較してヘレン・レディの魅力を。コンサートで歌うセット・リストまで掲載されていますよ。これは予習用でしょうか? やはり馴染みの曲があると盛り上がりますからね。さらに来日特集として「デンバーさん、本当のところはどうなんですか?」と湯川れい子さんや中川・G・五郎さんが彼の人気の秘密に迫まるのだ!! 中川さんの記事は、ジョン・デンバーのことが嫌いなのに興味が湧くという屈折!? したもの。いや、好き嫌いは自由ですから結構ですよ。
中央とじ部分には、片観音開きで日本全国のコンサート・スケジュールがイラスト・マップのようにして載っています。これは大手プロモーター、キョードーならではのものでしょうね。後半は「ミッシェルを追って札幌の街へ…」という滝良子さんの6ページを使ったレポート。ミッシェル・ポルナレフの札幌公演を追いつつも、地元の食べ物紹介などを織りまぜ、まるで「an an」「non・no」のノリ!? そういえば滝レポーターの姿もアンノン族!? のよう。ライブは大熱狂だったらしいですよ。
この後はエッセイや映画紹介。日本の音楽状況として、有名な吉田拓郎&かぐや姫の「つま恋」ライブの模様が、レポートされています。ということで、主な内容をお伝えできたと思います。この冊子を読んでいると、当時のロックやポップスの活気が蘇りますね。やってみて大変おもしろかったです!! そろそろネタ切れが心配になってきましたが、またなにか探してみますのでお楽しみに!!!
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コメント
おおっ!待ちに待った続きが掲載されている!オールドロッカー様。掲載ありがとうございます。感謝、感激です!!楽しく拝見させて頂きました。
私、最近、カレンがとても慕っていたと言う永島達司さんに興味津々で、野地さんの(ビートルズを呼んだ男)や湯川レイコさんの(熱狂の仕掛け人)を買いました。その他、昔、永島さんがビートルズ番組でテレビ出演された時の映像をようやく入手したのですが、知れば知るほど、このタツ・ナガシマと言う紳士をもっともっと知りたい気持ちです。もし、タツ・ナガシマ関係の情報がありましたら、いずれ、おいおいと掲載してくださいませんでしょうか?(←ずうずうしくってスミマセン!)
投稿: bngnq657 | 2009年2月12日 (木) 09時39分
毎回熱心に読んでいただき、こちらこそ感謝しております。
わたしも勉強になりましたし、カーペンターズの今でも続く人気の秘密とファンの皆さんとの熱い絆を再認識した次第です。
永島達司さんの件、了解しました。心掛けておきます。
なにかありましたら、記事またはコメント欄に書いておきますので、おヒマがありましたらお寄りください。
では、その時まで。
投稿: mamedama2 | 2009年2月12日 (木) 13時41分
この情報誌の
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時27分
この情報誌のイラスト&A.D.を、ズーとやっていた久松俊一です。色々裏話がいっばいあります。また、かきますね。みなさんよろしく。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時35分
この情報誌のイラスト&A.D.を、ズーとやっていた久松俊一です。色々裏話がいっばいあります。また、かきますね。みなさんよろしく。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時36分
この情報誌のイラスト&A.D.を、ズーとやっていた久松俊一です。色々裏話がいっばいあります。また、かきますね。みなさんよろしく。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時36分
この情報誌のイラスト&A.D.を、ズーとやっていた久松俊一です。色々裏話がいっばいあります。また、かきますね。みなさんよろしく。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時36分
この情報誌のイラスト&A.D.を、ズーとやっていた久松俊一です。色々裏話がいっばいあります。また、かきますね。みなさんよろしく。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月23日 (木) 01時36分
こんにちは。
久松俊一さん、コメントありがとうございます。
裏話たのしみですね!
よろしくお願いいたします。
投稿: mamedama2 | 2020年7月23日 (木) 10時04分
こんにちは、久松です。ミュージックソンの前は、「ハイミュージック」と言っていました。カーペンターズに限らず、いろんな人の特集を組んでいました。100号ぐらいまで発売しました。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月26日 (日) 00時47分
久松さん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
100号余り発行されていたのですね。
人気アーティストも多くなってきた時代ですから、
特集を組むのもご苦労があったと思います。
またご都合のよろしい時にコメントお願いいたします。
投稿: mamedama2 | 2020年7月26日 (日) 17時54分
こんにちはー。80年代、キョードー東京は、「ラブ.サウンズ」のテーマで、大忙しでした。概要は、検索すると、永島氏の事も、詳しく出てきます。
投稿: 久松俊一 | 2020年7月27日 (月) 23時27分
こんにちは。
いつも貴重な情報ありがとうございます。
当時の状況でしたら大忙しですよね。
そんなすべての関係者の皆さんがいてこそライブが楽しめる訳ですね。
投稿: mamedama2 | 2020年7月28日 (火) 17時50分