ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1972年1月号
今回は、「ミュージック・ライフ」1972年1月号から広告を数点載せてみました。表紙は、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングです。この時期は、メンバーが4人という場合必ずといっていいほど、ビートルズの「レット・イット・ビー」を意識したデザインが見受けられました。この号もバックは黒と、1人1人を枠で囲まないまでも同じような構成。シンプルで力強いデザイン。これ以上のものはないのかもしれません。新年号らしく「オリジナル・ポスター」が付録で付いてきたのですが、ちょっとなくしてしまったようです。残念!!
グラビアに写るビッグ・アーティストも当然のように若い!! でも、みんなカッコイイですね!! 本文のほうを見ますと、のっけからジョンとポールの「冷戦」模様が。その後には、三橋一夫さんのテキストで「ブリテッシュミュージック 現代に息づくトラディショナルに見事な結実」と題された7ページにもわたる特集が組まれています。相関図などもあり、このへんの音楽に詳しくないわたしには、懐かしい名前とともに「へ〜なるほど!!」と合点のいくことばかり。今からみると勉強になります。サンディー・デニーのまだ少女のような笑顔がいい!!
今月号は比較的地味!? な内容。そこで久しぶりに「ブレイク・アウト・シングル これがヒットだ!」から、「今月のベスト・テン」を載せておきましょう。選考方法などは以前載せたので省きます。では10位から!!
10位『心の光』イエス
9位『アイム・ルージング・ユー』ロッド・スチュワート
8位『黒いジャガーのテーマ』ベンチャーズ(これはベンチャーズのバージョンが選ばれています)
7位『ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)』ジョンとヨーコ
6位『ブラッドノット』ボーイズ
5位『戦争をやめよう』グランド・ファンク・レイルロード
4位『清流はいずこへ』ビーチ・ボーイズ
3位『チャッキー・ワゴン』ルー・クリスティー
2位『愛のわかれ道』ブレッド
1位『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』スリー・ドッグ・ナイト
10位以下もですね、ピンク・フロイドの『吹けよ風呼べよ嵐』、メラニーの『心の扉をあけよう』、たしかこの曲は最近女の子の歌手かバンドでカバーされているようです。良くAFNで流れていますよ。そして、ディープ・パープルの『ファイアーボール』などなどがあげられています。この頃の発売だったなんてちょっと忘れてました。どん尻にはストローブスの『戦争の終わる日まで』と邦題の付いたシングルまで。こうしてみると選ばれた30曲中、「戦争」とタイトルの付いたものが3曲。これが多いか少ないかは意見の分かれるところでしょうが、当時の関心事であったことは間違いないでしょう。また、ストローブスの『戦争の終わる日まで』では、選者の1人であるラジオ関東(現ラジオ日本)のプロデューサー・浮田周男さんが「中近東風なサウンドですが、いっこうに中近東では争いが止みません。関係ないだろうな。」とコメント。楽曲との関連は不明。でも、今でも同じか……ここには「CHANGE」はないようです!!!
以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。
マンゴ・ジェリー「マンゴ・ジェリー・スペシャル」、メラニー「ギャザー・ミー」他(左ページ)
SHUREマイクロフォン565広告、イメージ・キャラクター「レッド・ツェッペンリ=ロバート・プラント」(左ページ)
シカゴ「シカゴ・ライブ・アット・カーネギー・ホール
サンタナ、マウンテン、ポコ、ニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セージ「4大ロック・アルバム・キャンペーン」
フィフス・ディメンション「ライブ」
シェール「悲しきジプシー」、ウィッシュボーン・アッシュ「巡礼の旅」、ニール・ダイアモンド「スイート・キャロライン/ニール・ダイアモンド・デラックス」(左ページ)
クリス・クリストファーソン「クリス・アゲイン〜詩と真実の世界」「クリストファーソンの魂」他
ローリング・ストーンズ「ギミー・シェルター」(20世紀FOX映画提供「ギミー・シェルター」オリジナル集)他
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング「金字塔(C,S,N&Yのすべて)」
レッド・ツェッペリン「レッド・ツェッペリンIV」
東芝カセットテープ「C.C.R./ペンデュラム」「ラム/ポール・マッカートニー」「スリー・ドッグ・ナイト」「ヘッド・ロックの開拓者 ピンク・フロイドの道」他
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