ポップ・ジェネレーションのための「ミュージック・ライフ」1973年5月号
今回は、「ミュージック・ライフ」1973年5月号から広告を数点載せてみました。表紙は、この年の4月に来日を果たしたデヴィッド・ボウイです。ハッキリいってコワイです!? とくにおでこの金色に光っているもの、いやいやオレンジに光る瞳、あらら唇までがマイク&スタンドと同じ色!? いったいなにを考えていたのでしょうか? デヴィッド・ボウイ!! まっ、わたしのような凡人には永遠にわからないことでしょうね。
さて、当然のように今号では日本のロック・ファンに大衝撃を与えたデヴィッド・ボウイが大きくフューチャーされております!! まずは巻頭カラー・グラビア、トップから。3ページとはいえ、それぞれ斬新なコスチュームで今見ても強烈です!! で、飛んでモノクロ・グラビアへとまいります。ここでも3ページ。派手なスーツ姿やライブでの写真で構成。どうやら上のカラーともども本の締め切りに間に合わず、以前のものを使っている模様です。
しかし、本文のほうではそのへんの事情もクリア!! 飛行機嫌いのボウイが船で横浜港に到着した瞬間や、記者会見での写真が少ないですが載っています。船の上から手を振るボウイは大柄のチェックのスーツを着用!? もう違和感全然ないです。スゴイ!! この日は雨だったようですが、ファンが1000人集まるという大盛況!? 帝国ホテルで行われた記者会見では、すでに海外アーティストに馴れていた記者達も華やかな雰囲気に圧倒されたようですね。しかも妻子がいるのにその美声年ぶり!! これはたまらん!?
記者の質問「貴方のような人を見て、世も末だと嘆いている人もいますが……。」(会場爆笑)
ボウイ「Oh!(笑) もしかしたら本当におわりかもしれません。そういう人が正しいのかもしれません。僕からそういう人に対して云うべきことは何もありません。」
この受け答えにデヴィッド・ボウイという人の誠実さと柔軟性を感じますね。その後の彼が歩んだ音楽の変遷もわかろうというものです。そして今野雄二さんによるコンサート評が続きますよ。ロンドンやニューヨークで見た迫力には、届かなかったとやや辛口。でもそれはボウイの音楽の過渡期だらかではなかともとれる発言があります。このへんはボウイのシンパである今野さんがいうのですから、間違いのないところといえるでしょう!!
まあ、そのボウイと関係するかどうかわかりませんが、この後には「ML特別企画 現在ロック歌 ワイセツ考 ロックの歌詞、アノ部分を拡大」という記事が。洋楽、とくに米英のロックは当たりまえですが、英語で歌われている。日本人のわたし達にはなにを歌っているかよほど気にかけないとわかりませんね。で、実は結構「性的」に危ない!? 歌も多いわけですよ。そのいくつかを訳詞にして掲載、分析。文字にするとさらに想像が膨らんじゃって妖しい気分に!? こんなのを高校時代に読むのは体に悪い!? でも興味深々!! ア〜悩ましいのはロックの原本能か? まっ、そんなところで今回は御開き!!
以下順に上記写真の主な作品名を載せておきます。
ケン・ヘンズレー「誇り高き言霊」、ユーライア・ヒープ「魔の饗宴」「悪魔と魔法使い」他(左ページ)
ストローブス「パート・オブ・ユニオン」、フライング・バリット・ブラザース「黄金の城」
ハンブル・パイ「イート・イット」他
T.レックス「タンクス」他
ピンク・フロイド「狂気」他
レッド・ツェッペリン「聖なる館」
ブレッド「ザ・ベスト・オブ・ブレッド」、カーリー・サイモン「ノー・シークレッツ」、ミッキー・ニューベリー「祈りの詩」他
ベック、ボガート&アピス「ベック、ボガート&アピス」
マハビシュヌ・オーケストラ「火の鳥」他
ドノヴァン「コズミック・ホイールズ」他
ベバリー「ラヴ・フェアリー/ベバリーの詩」他
トラフィック「シュート・アウト・アット・ザ・ファンタジー・ファクトリー」他
ダグ・サム「ダグ・サム・アンド・バンド」、アリス・クーパー「ビリオン・ダラー・ベイビーズ」
ポール・バターフィールド「ベター・ディズ/ポール・バターフィールド」、ヴィネガー・ジョー「ロックン・ロール・ジプシーズ/ヴィネガー・ジョー」、ポール・ストゥーキー「ノエル・ポール・ストゥーキー/カーネギー・ホール・コンサート」
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